「3つの旬」を理解して…粋な日本人へ



こんにちは∥(*゚~゚*)モグ 
四つ葉のくまさんことよつくまです
本日もよろしくお願いいたします。


「旬」という言葉は結構耳にします。
しかし正しく理解するのは難しい言葉です。

和食文化は「旬」を大切にする食文化です。


本日は「3つの旬」についてのお話です。


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画像はイメージ フリー画像です
(食材には「3つの旬」がある)



食材の「3つの旬」がある


食材には「旬」と言われる時期があります。

非常に簡単に言ってしまえば、


「その食材が最も美味しい時期」


となるのですが。


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画像はイメージ フリー画像です
(通年あっても「旬」は存在する)


日本人が大切にしてきた「初物」も旬の一つになります。


「旬」には大きく分けると3つのタイミング(時期)があります。

・はしりもの(はしり)
・さかりもの(盛り・旬)
・なごりもの(なごり)

この3つです。


それぞれどういったものなのでしょうか?


それぞれについて説明していきます。


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画像はイメージ フリー画像です
(「旬」を活かすのは人の手)



「はしりもの」 季節の食材が出始める


【はしりもの】


こちらはいわゆる「初物」になります。

その食材が「その季節初めて出始めた」時期の事を指します。

・流通量が少ない
・値段も高め
・季節の始まりを告げる


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画像はイメージ いつかの初筍です
(気候の変動によって時期も変わる)


和食の世界ではとても大切にされています。

季節を感じることができる、
和食文化の「おもてなし」精神と言えます。

・初鰹
・新茶
・筍 

etc…

たくさんの「初物」があります。


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画像はイメージ フリー画像です
(「初鰹」のイメージ)



※初物については下記リンクで説明しています⇩
https://happybear-clover.blog.jp/lifestyle/food-culture/40684318.html



「さかりもの」 食材の「旬」を味わう最盛期


【さかりもの】


こちらはいわゆる「旬」に当たります。

その食材の「最盛期」です。

魚などでは「脂の乗った時期」
などと形容されます。


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画像はイメージ フリー画像です
(季節ごとに美味しい魚は変動する)


・流通量が多い
・値段は安め
・最も季節を感じる


その食材の一番美味しい時期であり、
かつ一番収穫される量が多い時期を指します。



スーパーなど小売店で、

「今が旬」
「旬です」

などのシールが貼られていたり、
山積みになった特売品などが並ぶ時期でもあります。


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(「旬」の時期には多くの食材が並ぶ)


「旬」の食材はスーパーなどで売り場面積が多くなるので、
またこの季節がやってきたと実感するのが「さかりもの」です。

それほど食材に詳しく無くても、
こういった小売店の変化で「旬」を感じる事ができます。



「なごりもの」 名残惜しむ通の食材


【なごりもの】


上述の2つに比べたら馴染みがないかもしれません。

こちらはその食材の「旬が終わる終盤の時期」を指します。


・流通量はやや少なめ
・値段はやや高め
・その食材の終わりを惜しむ気持ち


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画像はイメージ フリー画像です
(終盤にかけて美味しさが増す野菜も)


「旬」といえども味わいは変化していきます。


こと農作物などでは「旬に比べ変化が表れます」

・皮が固くなる
・水分量が減り実が固くなる

etc…


それでは美味しくないのでは?

それだけで終わらないのが「なごりもの」です。

・味わいが深くなる
・コクが増す
・尖った風味が丸くなる

一部のファンにとってはこの「なごりもの」を待つ人もいるそうです。


・柿(マイルドな味わいに)
・ふぐの白子(一番大きくなる) 

etc…


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画像はイメージ フリー画像です
(「食通」を唸らす和食料理人の技術)


「なごりもの」には、

「来年もまた食べることが出来ますように」という、

名残惜しむ気持ち…が込められています。


また「食通」と言われる方々は、
「初物」から「なごりもの」までの味覚の変化を楽しむのだそうです。



「旬」を知ることで和食はもっと美味しくなる


このように「旬」といっても大きく3つに分けられます。

「旬」を迎えた食材は、

はしり⇒さかり⇒なごり 

と「3つの旬」を経て市場に流通されていきます。


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画像はイメージ フリー画像です
(季節の魚たちのイメージ)


「さかりもの」が一番美味しい時期なのだからその時期に食べれば良い。
縁起の良い「初物」が一番だ。

和食においてはそういった考えではありません。


はしりもの ⇒ 季節の到来を告げるおもてなし
さかりもの ⇒ 味覚を堪能
なごりもの ⇒ 次の季節へのなごりを惜しむ


これらが一つになって「旬」を形成しているのです。


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画像はイメージ フリー画像です
(和食は「無形文化遺産」に登録された)


また食材に対するこだわりも必要になります。


例えば、

・季節を味わいつつさっぱりした「はしり」の食材を味わう
・一番脂ののった「さかり」をお得に堪能してほしい
・「さかり」同士の食材を組み合わせて
・「なごり」の深い味わいを活かす調理方法に変更する
・「なごり」の◯◯を使って次の季節へつなげるメニューを

etc…


そこまでを含めて「旬」なのだと思います。

和食料理人たちはこのような考えのもと、
日々のメニューや仕入れを工夫しているわけです。


昔から現代に受け継がれ、
食通の香り漂う「なごりもの」

「3つの旬」を知ってより深く和食を堪能したいものです。




よつくまがお届けいたしました˚*・.。 ꕤ
(2023.5 加筆修正)




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