「光」ある所に「カゲ」あり



こんにちは( -д-)ノ
四つ葉のくまさんことよつくまです
本日もよろしくお願いいたします。


同じ読みをする漢字でも、
シチュエーションによって使い分けをする場合があります。

つまり、

・場面
・立場
・境遇

などによる使い分けです。


本日は「影」と「陰」についてお話したいと思います。


BlogPaint

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(「木陰」という単語もありますが)




ちょっとしたニュアンスの違いですが


日本人の「漢字力」は間違いなく落ちています。

自分で文字を書かない為に、
いざという時に漢字が出てこないのです。


kannzi

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(事務仕事ですらペンを使わなくなっている)



いつも変換機能に頼りっぱなしでいると、

「あれ?どちらだっけ」ということも。

そんな日常の疑問に応える、
正しい日本語の使い方についてのお話です。



hikaku


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(変換候補を絞れません)



本日は、

「影」と「陰」の使い分けについて、

考えていきたいと思います。



元々は「太陽」や「月」の…「影」を使うケース


【「影」を使うケース】


元々は、

「太陽」
「月」
「灯火」

などの光があることが前提の言葉です。


yuugure

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(「太陽」が作り出す「影」)



つまり何らかの「光源」があり、
その光が遮られて出来る黒い部分を指します。


kage

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(「太陽」が作り出す人の「影」)



非常に「物理的」なものと言えます。

子供の頃の遊びで「影踏み」というものがあります。
まさにその「影」であるわけです。


kagehumi


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(「影踏み」のイメージ)



・「太陽」が「影」を作る
・「夕日」に照らされた長い「影」
・「焚き火」が作る「影」を見つめる



rantan

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(「ランタン」が「影」を作る)



対象は「光」とは限らない…「陰」を使うケース


【「陰」を使うケース】


「陰」の場合は、必ずしも「光」とは限らない言葉です。

対象が「光」でなくとも用いる事があります。


物体に「何か」が当たっている際に、
それが当たらない場所が「陰」です。


kokage

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(対象が「光」ならそれが当たらないのが「木陰」)



対象が「日光」である場合は、
樹によって「光が当たらない」反対側が「木陰」です。


少しややこしいのでもう一つ例をあげます。

対象が「風雨」とします。
このままだと濡れてしまいますので、避難をします。

「風雨」の当たらない反対側「岩陰」に避難をします。


iwakage
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(ここなら「風雨」を凌げそうです)



対象が「光」とは限らないとはそういう意味です。

対象となる「何か」が当たらない反対側が「陰」になります。



「陰」を用いる比喩表現


「陰」は何かの対象が当たらない所です。

つまり「反対側」で見えない所と置き換える事が出来ます。

それが転じて比喩表現をすることがあります。


warukugti


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(「陰」で悪口を言うのはやめましょう)



代表的なものが、


・「陰」で悪口を言う(陰口)
・「陰」で何かを企む

といった表現です。


余り良いものではありません。


kage1

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(「陰」がある人はいませんか?)



また、「表面に出てこない見えない部分がある」人物を、

「陰がある人物」

などと言います。


こちらには、


・本当にどんな人かわからない
・裏で考えている事がわからない
・どこかミステリアスな雰囲気

といった意味合いが含まれます。



英訳してみましょう


難しい日本語を英訳することで、
意外とわかりやすくなることもあります。

今回の「カゲ」に当てはめてみましょう。


eiyaku

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(「英訳」して考えると見えることも)



「影」 ⇒ shadow
「陰」 ⇒ shade


と訳することが出来ます。


sanshe-do

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(車の日除け「サンシェード」)



shadow ⇒ 光を遮ってできる影
shade      ⇒ あるものによって光などを遮られている場所


という意味です。


「日除け」のことを「サンシェード」といいます。
ある物体、つまり布などで光を遮られた空間と言う意味になります。



思ったりよりもわかりやすくないでしょうか?



使い分けは「元々の意味」で考える


日本人でも漢字の使い分けに迷っている始末。

多様化する世界では、
様々な言語が使用されます。


tayouka

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(「日本語」の難しさの原因かもしれません)



漢字の持つ「元々」の意味を覚えることで、
使い分け出来るようになります。


「光」が前提条件である ⇒ 「影」
「光」とは限らない   ⇒ 「陰」
比喩表現にも使用する  ⇒ 「陰」


「陰」を使った一番単純な単語は「物陰」です。


「物陰」は「視線」が通りません。
つまり「視線」の反対側になるのです。


monokage

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(「物陰」から様子を見ている猫)




また機会があれば一緒に勉強していきましょう。




よつくまがお届けいたしました˚*・.。 ꕤ




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