「納涼」と銘打ったのは後の世の話


こんにちは.。゚+.(・∀・)゚+.゚
四つ葉のくまさんことよつくまです
本日もよろしくお願いいたします。


江戸時代には様々な方法で、

「涼」

を求めました。


空に咲く一時の大輪。
そんな「江戸の涼」についてのお話です。

本日は「花火」について記載します。

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画像はイメージ フリー画像です
(基本的な色合いもまた良しです)



夏を彩る大輪の花


夏を彩る天空の大輪。

ここ数年はコロナの蔓延により、
中止となる場所が多い花火大会…。

開催されれば多くの人が足を運びます。
やむを得ぬ事情もあるでしょう。

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(今では多彩な色彩が咲き誇る)


真夏に同じ空を見上げて、
様々な思いを馳せる花火大会。

無事に開催されることを願うばかりです。


今では夏の風物詩としての側面が強い「花火」ですが、
当初は目的も違ったようです。

どのようなものであったのでしょうか?



儀式的側面が強かった「花火」


【花火大会の起源】


8代将軍の徳川吉宗が行った「水神祭」が起源とされている。

・慰霊
・疫病退散

を願い打ち上げた小規模の花火が走りとされている。

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(徳川吉宗とされる肖像イメージ)


時代劇でお馴染みの将軍であります。


もちろん目的が違いますので、
現在のように「納涼」という大会ではありませんでした。


おそらく最も有名な花火大会の一つ。

「隅田川花火大会」

のルーツとされています。

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(スカイツリーと同時に楽しめる)

※また気にせず花火を楽しみたいものです



江戸の歴史と「両国の川開き」


「江戸時代において」


「両国の川開き」

と言われる「納涼祭」が一大イベントで大変賑わった。
川には海からの冷たい風が入り大変涼しく過ごせた。

現代の「納涼」の言われとされる。

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(両国橋と見られるイメージ画)


こちらを理解するには、
まず江戸の歴史を知る必要があります。



【江戸初期の大火事】

江戸時代は火災との戦いでもありました。
初期の江戸は防衛のため、川に橋をかけずに渡し船だけでありました。

その頃、江戸で大火事が発生…。
この火事は10万人もの命を奪ったと言われています。
原因は橋がなく人々が逃げられなかったからという事です。

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(江戸は大火も多かった)


この出来事がきっかけとなり両国に両国橋がかけられました。

この橋は海からの風がよく入り、
江戸時代の「納涼スポット」としてたいそう庶民に人気が出ました。

そのお祭りが「両国の川開き」です。



「鎮魂」の願いを込めて


天候に大きく左右される当時の情勢。

・大飢饉
・疫病の流行

により多くの命が失われました。

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(現在の両国橋付近)


「花火」の本来の目的は…
上述した通り

・慰霊
・疫病退散

でありました。

国(幕府)主導のもと、
庶民へのアピールでもあったことでしょう。

人気スポットであった両国橋に「花火」が上がったのです。

現代と同じく、
当時の方々は色々な想いで花火を見たのでしょう。

これ以降両国の「納涼祭」では、
花火を打ち上げる「両国の川開き」が開催され人気を博したそうです。



「玉屋」と「鍵屋」


「花火」で有名な掛け声があります。

「たまや~」
「かぎや~」

これは何のことを指しているのでしょうか?

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(今なお残る伝統)


こちらは「両国川開き」で活躍した花火師の名前です。

有名な「玉屋」と「鍵屋」の事を指しているのです。


両国橋を挟んで、

上流を「玉屋」
下流を「鍵屋」 

がそれぞれ担当し技術を競い合いました。

残念ながら「玉屋」は火事で廃業してしまいました。
「鍵屋」現在も活躍しています。

掛け声にその活躍を偲ぶことが出来ます。



今も続く伝統


戦後「両国川開き」は、

「隅田川花火大会」と名前を変えて今なお開催されています。

花火師が腕を競う大会として有名で、
毎年多くの花火師たちが一年を費やした技術を披露します。

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画像はイメージ フリー画像です
(コロナの収束を願って)


コロナの蔓延を疫病とするならば、
ぜひ退散させてもらいたいものですが…

人が集まってしまうのもまた事実。
難しい問題です。


桜などもそうですが、

「パッと咲いて…散る」

日本人特有の「美学」がそこにはあります。


「花火」の意味を知った上で、
空に咲く大輪の花を見上げてみれば…

また違った形で鑑賞出来るやもしれません。




よつくまがお届けいたしました˚*・.。 ꕤ




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