「五穀豊穣」の願いを込めて



こんにちはヽ(^o^)丿
四つ葉のくまさんことよつくまです🌾
本日もよろしくお願いいたします。


日本の大切な「食文化」の一つ。
お正月に関する疑問を解決しましょう。


「田作り」は小魚を炒ったものです。
それが何故「田作り」なのでしょうか?


本日は小魚なのに「田作り」…その由来のお話です。


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(小さな小魚の甘辛炒りです)



「田作り」とは?


「田作り」は小魚の炒りものです。

「ゴマメ」と呼ばれる、
小さな「カタクチイワシ」を干したものを炒って作ります。


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(「ゴマメ」の調理前の状態)



こちらを鍋で炒り、

・醤油
・みりん
・砂糖

で味付けした物が「田作り」になります。


しかし小魚がなぜ「田作り」なのでしょうか?


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(「カタクチイワシ」の一例)



海産物である「カタクチイワシ」と「田んぼ」

一見すると関係がなさそうに見えます。



「祝肴三種」の一つ


「田作り」は「おせち」の一つとして、

古くから大切にされてきました。


お正月の「祝肴三種」をご存知でしょうか?


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(大切にされてきた「祝肴三種」)



・田作り
・黒豆
・数の子

これらを「祝肴三種」といいます。

※地方により異なる場合があります


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(魚介類である「田作り」)



「おせち」の中でも特に大切にされてきた品でもあります。


「田作り」はそれほど大事にされてきたわけです。


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(元々農耕民族である日本人)



そこには稲作を中心とした、
農耕民族であった日本人の生活が関係しています。



特別な「田」を作る肥料


「田作り」の原料である「ゴマメ」

こちらはもちろん魚ですので高価です。

この「ゴマメ」を水田などの田を作る時の肥料にしたというのです。


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(よく実った水田の風景)



「ゴマメ」を肥料としてまくことが出来る。


これはたいそう羽振りの良い農家しか出来ません。


そしてこの「ゴマメ」で作った「田」は、
他の「田」より遥かに優れていたと言われています。


良質の「田」を作るから「田作り」

というわけです。


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(「ゴマメ」は豊作を約束してくれた)



人が食事で摂る事が出来るものです。

もちろん肥料の中では最も高価であったと想像出来ます。



「五穀豊穣」の願いと共に…


日本人はもともと稲作文化の農耕民族。

「五穀豊穣」
「豊年豊作」

と言った考えは極めて大切であったと言えます。


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(七福神の一人「恵比寿様」)



「田作り」が大切にされてきたり、
「神様への奉納品」とされているのは、

この農耕文化が全てであったことに相違ありません。



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(給金も石高(米の取れ高)で決まっていた時代)



全ての単位はお米で量られていた時代です。

「◯◯何万石」

という石高の表現もお米の収穫と密接に関係しています。



ゴマメは「五万米」


「田作り」の原料は「カタクチイワシ」です。


通称「ゴマメ」は当て字として、

「五万米」

を当てることがあったそうです。




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(日本の祭りは「豊饒祭」が多い)




もちろんお米の収穫の量のことを指しています。

このように「田作り」には日本の農耕文化の願いが込められています。


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(今年の「豊作」を祈願して)



現代はお米を作る人は少なくなりました。

しかし食文化としての「田作り」は大切にしたいものです。



ありがたく頂きましょう。




よつくまがお届けいたしました˚*・.。 ꕤ
(2024.1 加筆修正)




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