「梅」は「ほころぶ」…それ以外の花は?
こんにちは(*ˊᵕˋ* )
四つ葉のくまさんことよつくまです

本日もよろしくお願いいたします。
寒い季節からお花の咲く季節になる頃…
「梅がほころんできたね」
そんな表現をします。

画像はいつかの「梅」
(咲き始めは数も少ない)
どこか日本的で、素敵な表現と言えるでしょう。
ところで、
「ほころぶ」
のは「梅」だけなのでしょうか?
本日は知っておきたい日本語のお話です。

画像はイメージ いつかの梅園にて
(「梅」がほころんでいました)
「梅」だけではない「ほころぶ」の使い方
「ほころぶ」
という言葉、または表現の方法。
古い和歌などにも登場する伝統的な言葉遣いです。
日本らしい言葉の使い方でもあります。

画像はイメージ いつかの「桜」
(「桜」も「ほころぶ」で間違いではない)
【ほころぶ】
・固いものが解きほぐされる
・花などが開いて咲き始める

画像はイメージ フリー画像です
(「蕾」はその時を待ち続けます)
言葉の意味から考えた場合、
「桜がほころび始めた」
は間違いではありません。
固い「蕾」が解ける時
「蕾」というのは固いものです。
大切なお花を咲かせるには「蕾」を守らないとなりません。
だから固く守られているのです。

画像はイメージ いつかの「福寿草」
(寒い季節を雪の中で過ごし…「ほころぶ」)
「ほころぶ」
という言葉のイメージは、
まだ雪も残り寒い中で咲き出す様。
このような情景を詠んだ言葉なのかもしれません。

画像はイメージ フリー画像です
(まだ雪の中でその時を待つ)
面白い所としては、
主に日本古来の花種に使うという事が挙げられます。
例えば「チューリップ」などに「ほころぶ」は使わないようです。

画像はいつかの「チューリップ」
(きれいに咲く「チューリップ」の花)
「チューリップ」などは通常「咲く」を用います。
その方が自然な表現です。
はじめに春を告げる花
「梅」というのは、
まだ寒い時期から咲き始めます。
「桜」の季節はもうだいぶ暖かいです。

画像はいつかの「梅」の花
(寒い中「ほころぶ」…「梅」の花)
冬が厳しかった昔。
咲き始めた「梅」に春の訪れを感じるのはごく自然です。
・今年も冬を乗り越えられた
・緊張から解きほぐされた
そういった想いが「ほころぶ」には込められているのでしょう。

画像はイメージ フリー画像です
(寒さは色々なものを固く縮めてしまう)
他にも使える「ほころぶ」の使い方
もちろんこの言葉はお花だけに使うのではありません。
緊張状態から解きほぐされた様。
例えば受験などにも用いる場合があります。

画像はイメージ フリー画像です
(緊張状態が続く受験)
受験というのは緊張状態です。
・合格できるのか?
・いつもの力がだせるのか?
誰しも緊張し固まってしまいます。

画像はイメージ フリー画像です
(「神頼み」もしたくなります)
受験に見事合格できました。
そのような時にも「ほころぶ」を使います。
「合格して笑顔がほころんだ」
なにか良い表現ではないでしょうか?

画像はイメージ フリー画像です
(やっと緊張から開放されました)
大人になってからも時に緊張を強いられる事はあります。
・大事なプレゼン
・上司との面談
・オーディションへの参加
etc…

画像はイメージ フリー画像です
(人が「ほころぶ」のは安堵の証でもある)
それらが無事に終わったときやうまくいった時、
緊張から開放され、人は「ほころぶ」のです。
日本人のDNAに残ってきた言葉
和歌などに詠われてきた言葉。
そして現在でも使われている言葉です。

画像はイメージ フリー画像です
(「和歌」を詠む人のイメージ)
スマートフォンで写真を撮る時代になっているのに、
「梅がほころびました」
とSNSに投稿するのです。

画像はいつかの「梅」の花
(「梅がほころびました」と投稿する)
なんだか不思議な気がします。
現在も昔も人はたいして変わっていないのかもしれません。
または「日本人のDNA」に刻まれているのでしょう。