日本の「家紋」にもなっている「丁子」とは?
こんにちは(˶• ֊ •˶)
四つ葉のくまさんことよつくまです

本日もよろしくお願いいたします。
「世界四大スパイス」と言われる香辛料をご存知ですか?
・胡椒
・ナツメグ
・クローブ
・シナモン
世界を変えたとも言われる「スパイス」のお話です。

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(「スパイス」は高値で取引された)
日本の「家紋」にも見られるスパイスです。
古くは「伝染病」の「お守り」としても用いられた歴史があります。
本日は、
「クローブ」についてのお話です。

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(「花蕾」を乾燥させて用いる)
世界四大スパイスのひとつ「クローブ」
「クローブは「世界四大スパイス」の一つと言われています。
【「クローブ」の基本情報】
・インドネシア(モルッカ諸島)原産
・フトモモ科
・フトモモ属
・別名 丁字(ちょうじ)

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(「チョウジノキ」花の咲き始め)
「チョウジノキ」の「花雷」を乾燥させて「スパイス」として使用します。
「スパイス」としては珍しく花の蕾を用いるのが特徴です。

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(乾燥した「丁字」 釘にも似る)
乾燥した「花雷」は釘のような形をしているので、
釘の字の「丁」を用いて丁子(チョウジ)とも言われます。

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(フサフサとした花が咲く「チョウジノキ」)
花が咲いてしまうと芳香が飛んでしまうので、
その前に収穫しなければならないとされています。
紀元前より古い歴史 日本の「家紋」にも見られる
【クローブの歴史】
紀元前3世紀にはもう中国などで利用されていたとされています。
その際は、
「口臭の除去」
などを目的に口で噛むように利用された記述があるそうです。

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(「古代ローマ」の地図イメージ)
紀元前1世紀にはすでにローマに到達していたとのこと。
ヨーロッパには6~7世紀頃、中国を通して輸入されました。
貴族たちの間で珍重され高値で取引されていたようです。
日本にもかなり古く5~6世紀には到達しており。
「倉正院」に記述が残っているそうです。

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(「正倉院」のイメージ)
日本の「家紋」に「クローブ」(丁子)を用いたものがあります。

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(「丁子紋」と呼ばれる家紋)
・シンプルな「丁字紋」
・2つの「丁字」が並んだ「二丁字」
・5つの「丁字」が星型に配置された「五丁字」
などのバリエーションもあるようです。

画像は「家紋ずかん」様のものです
(画像クリックで遷移します)
興味がある方は「家紋ずかん」を御覧ください。
さらには当時のレシピにあたる、
「南蛮料理書」
に「丁子」を用いた記述があるのも興味深いです。

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(どのような料理だったのでしょうか)
「香料諸島」…その血塗られた悲劇と「ペスト」の流行
「クローブ」もまたインドネシアの「モルッカ諸島」原産。
珍しい「スパイスの宝庫」であったこの諸島を、
「香料諸島」と読んでいたそうです。

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(インドネシア中央やや右より付近になります)
薬効が高く様々な効能がありました。
・臭み消し
・健胃作用
・身体のガスの排出

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(愚かな争いを繰り返す…)
「クローブ」を独占すべく、
「オランダ東インド会社」
などが暗躍しました。
しかし「ナツメグ」などよりも広く分布していた「クローブ」は、
盗まれたりしたものが他の産地でも栽培されるようになったと言われています。

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(「ナツメグ」のイメージ)
それでもこの「香料諸島」は大きな災に見舞われたのは確かです。
後にヨーロッパでは「黒死病」と言われる「ペスト」が大流行しました。
実にヨーロッパの人口の1/3が犠牲になったという未曾有の災害です。

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(「ペスト」のイメージ 左は特殊な防護服を着た「医師」)
その際「クローブ」が「ペストを寄せ付けないお守り」として、
効能があると信じられていた事も拍車をかけました。
「クローブ」はますます求められて行ったのです…
それはこの「クローブ」の有益性が生んだ悲劇でもあります。

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(「クローブ」を求め大きく世界が動いた)
「スパイス」が世界を動かしたと言えるでしょう。
また時代が大きく変わる際には恐ろしい「パンデミック」などが起こるのです。
「クレオパトラ」も愛した「クローブ」
かのエジプト女王「クレオパトラ」
彼女も「クローブ」を愛用していたとされています。
(※諸説あります)

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(美女として有名な「クレオパトラ」)
「クローブ」から抽出したオイルに「バラ」の芳香などをブレンドして、
今でいう「香水」のように用いていたそうです。
彼女の乗船する船にはこのオイルが用いられており、
港に近づくだけでわかったのだとか…

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(エジプトの「香水瓶」のイメージ)
もちろん高級な「クローブ」をそのように使用すると言うだけでも、
パフォーマンスとしてはすごい力があったのかもしれません。
スケールが大きいです。
肉料理にお菓子と幅広い活躍
今でもお料理には欠かせない「スパイス」の一つ。
こと肉料理との相性が抜群です。
ビーフシチューやグリル料理に「クローブ」を用いることで、
臭みを消してくれます。

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(スペアリブ煮込みに「クローブ」)
またお菓子やフルーツとも相性が良いので、芳香付けに用いたります。

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(「クローブ」の香り高いパウンドケーキ)
その中でも「オレンジ」と好相性と言われています。
先述の「ペスト除けのお守り」は…
「フルーツポマンダー」
と呼ばれ「オレンジにクローブを刺した」ものです。

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(「クローブ」を「オレンジ」に刺します)
当時は感染症の多くは「悪い水」から発する「悪い空気」(瘴気)
が原因とされていたため、良い香りのするものがお守りとして持ち歩かれたのです。
現在ではクリスマスの飾りなどとして今日に伝わっています。
時代と様々な事象の裏側に「スパイス」
時代ごとに求められるものは変わります。
その土地に自生していたばかりに争いに巻き込まれ…奪われ…
当時はそんな時代であったのです。

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(入手すること自体が困難であった)
「フルーツポマンダー」
のように文化として残ったものもあります。

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(クリスマスにみる「ポマンダー」の一例)
「スパイス」の歴史と世界の歴史は、
様々なところでつながっているのかもしれません。
願わくば平和なことであるとよいのですが…
よつくまがお届けいたしました˚*𓂃 ꕤ
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