一番最初は突然変異であった金魚


こんにちは(〃'▽'〃)
四つ葉のくまさんことよつくまです
本日もよろしくお願いいたします。


江戸時代には様々な方法で、

「涼」

を求めました。


目で見て味わう「涼」を求めて…
そんな「江戸の涼」についてのお話です。

本日は「金魚」について記載します。

BlogPaint

画像はイメージ フリー画像です 
(現代ではガラス製の金魚もあります)



今でも夏祭りで人気の「金魚すくい」


日本の夏祭り。
必ず見かけるのが「金魚すくい」です。
(感染状況により中止の場合もありえますが)

kinngyosukui

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(子供も大人も楽しみな金魚すくい)


赤や白に黒…
色とりどりの金魚が水の中を泳ぎ回るのは、
目で感じる「涼」とでも言えましょうか。

最近では種類も増え、かなりの種類が販売されています。
専門店もあるくらいです。

ヒレの美しさを競う品評会なども開催されます。
大変人気のある観賞魚です。

pinponparu

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(最近の人気品種 ピンポンパール)


ただ「金魚」はどこから来たのでしょう?

日本の原産なのでしょうか?

姿形は鮒(ふな)によく似ています。
(和金の場合)



実は鮒の突然変異から始まった


【金魚の起源】


西暦500年頃、
通常の黒い鮒から突然変異した赤い個体(緋鮒)が中国で発見される。
それ以降緋鮒のかけ合わせから、
様々な種類の金魚が誕生していった。

hibuna

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(緋鮒のイメージ 始祖とは異なります)


日本の文化であると思っている方も多いでしょう。
原産は中国でありました。

西暦500年はまだ古墳時代。
かの有名な「聖徳太子」が摂政になったのが593年と言われています。

日本に「金魚」が伝わったのはまだまだ先の話です。


現在では様々な品種が開発されている「金魚」

全てのルーツは最初に発見された緋鮒につながるそうです。
ただその一匹の血筋へと…
すべての「金魚」がつながっているのです。

※「緋」とは黄みを帯びた鮮やかな赤を意味します



非常に高額であった「金魚」とガラス文化


「江戸時代において」


戦国時代の頃日本に伝わった「金魚」

江戸時代もだいぶ落ち着いた1700年頃にようやく上流階級に拡がりを見せた。
それ以降「金魚の養殖」が盛んになり、
明治、大正、昭和と拡がっていった。

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(昭和の時代には大きな金魚養殖池が存在した)


時代劇の影響か…江戸の金魚というイメージを持たれています。

しかし非常に高額で庶民が楽しめるものではありませんでした。

「風鈴」と同様にガラス文化が拡がるにつれて、
「金魚と金魚鉢」というイメージが定着していきました。



柄としても楽しまれた「金魚」


上述の通り「金魚」は庶民の当たり前ではありませんでした。

「金魚」を飼っていた家は一握り。
大変珍しいものとして珍重されたことでしょう。

手ぬぐいなどの柄に「金魚」は登場します。

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(見た目も涼しい金魚柄)


これは根拠のない私見ですが…

手が届かなかった「金魚」の柄の手ぬぐいなどを、
軒下に下げて楽しんでいたのでは無いでしょうか?

浴衣の柄としても涼しげで人気があったことでしょう。



できれば避けたい金魚鉢…?


私たちは「金魚と金魚鉢」をセットで考えます。

少し視点を変えて「金魚鉢」について記載しておきます。

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画像はイメージ フリー画像です
(上で口をパクパクしているのは酸欠です…)


実は「金魚鉢」での飼育は「金魚」にとって…最悪の環境なのをご存知でしょうか?
円形の「金魚鉢」では長生き出来ないのです。

・曲面に包まれて非常にストレスになる
(視界が常にゆがむ)
・水の循環が無い
・空気の供給量が少ない

etc…

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(金魚の飼育には準備が必要)


水槽飼育をされたことがある方はご存知でしょう。

金魚の飼育には、

・ろ過器による循環
・エアレーションによる空気供給
・底砂による濾過
・水温によりヒーター

などが必要なのです。

もし飼う方はきちんと水槽で。
そして責任をもって最後まで飼いましょう。

川に流した金魚が野生化した場合、
飼育種と野生種のハイブリットが誕生。

生物環境の破壊につながってしまいます。



職を失った武士たちのサイドビジネス


一見すると江戸時代と関わりが無いかに見える「金魚」

江戸の後期になるとちょっとした関わりを見せます。
それは「武士たちのサイドビジネス」としての側面です。

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画像はイメージ フリー画像です
(金魚売りをイメージした役者の浮世絵)


江戸後期には戦を生業としてきた武士たちは、
職を失います。

それらの仕事として金魚の養殖や販売は一役買っていたとされます。

「唐傘の傘張り」

などと同じように行き場の無い武士達の職となったのです。



「金魚」は密かにブーム再燃中


「金魚」は現代でも密かにブームが継続中です。

「アートアクアリウム」

という展覧会が毎年のように行われています。
(賛否については割愛します)

atoakuariumu

画像はイメージ フリー画像です
(現代の金魚は様変わりしています)


水槽を泳ぐ「金魚」達の姿は、
時代こそ違えど、私達に「涼感」をもたらしてくれます。

また「夏」であるということを意識させてくれます。



小さな「金魚」たちですが、
どの時代でも小さい何かを残してくれる…

そんな気がしてなりません。




よつくまがお届けいたしました˚*・.。 ꕤ




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