「冬の雀」は…かわいい



こんにちは(。・ө・。)
四つ葉のくまさんことよつくまです
本日もよろしくお願い致します。


寒い時期になるとよく見かける「雀」のふっくらした姿。

なんとも愛らしく、
微笑ましく見えるものです。


本日はそんな「雀」のお話です。


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(おひさまを浴びる「ふくらすずめ」)



「ふくらすずめ」は縁起物


私達にとって最も身近な野鳥の一つである「雀」

彼らは冬眠をせずに、
「渡り」もしないので厳しい冬を乗り越える必要があります。


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(厳しくも美しい「渡り」の風景)



【「渡り」とは?】


季節により暖かい地方に移動する野鳥の習性の事。
「渡り」をする鳥を「渡り鳥」と呼ぶ。



寒風の中「雀」としては羽毛を精一杯膨らまして、
空気を取り込むことで体温の維持をしているのです。

天然の「ダウンジャケット」のようなイメージです。


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(二匹の「ふくらすずめ」)



その姿が、

・まるまるしている
・ふくよかに見える

事から「縁起物」とされているのをご存知ですか?


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(「豊かさ」の「縁起物」とされる)




【豊かさや繁栄を象徴する縁起物】


「雀」は雑食性であり、
稲作をしていた日本人にとってはお米を食べてしまう小鳥でもありました。

それが「縁起物」となるにはそれなりの理由がありました。



「福来雀」や「福良雀」


「ふくらすずめ」は時に、

「福来雀」⇒ 福が来る
「福良雀」⇒ 良いことが起こる

という文字が当てられます。


いかにも良い印象の言葉です。


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(群れで冬を超す「雀」たち)



「雀」は元々「厄をついばむ」とされ、

「一族繁栄」や「家内安全」の象徴とされてきました。


「雀」自体が縁起の良いものではあったようですが、
特に「冬の雀」はふっくらしたその姿から、

「豊かさ」

の象徴としてきたようです。



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(豊作の年は「雀」もふっくらする)



稲作を中心に生活をしてきた日本人にとって、
時にお米を食べてしまう「雀」は困った存在でもあったはず。

しかし豊作の年は「雀」が食べる程度のお米に困ることもありません。


ふっくらと太った「雀」の様子を見て、


「今年も雀は太ることができた」⇒「豊作の年」


と考えられていたようです。


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(豊作ならば「雀」も困らない)



「ふくらすずめ」が豊かさの象徴となったのは、

「食べ物に困らないように」

という願いを込めたのでしょう。



和服に見る「ふくら雀」


和装の帯の締め方は様々ですが、

その中に「ふくら雀」という帯の結び方があります。


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(丸く膨らんだ「ふくら雀」)



主に振り袖など、
若い方を中心に用いられる帯の締め方なのだそうです。


「縁起物」である「ふくらすずめ」を見立てたとされています。


ふっくらしたシルエットが特徴的です。


例えば成人式などでこの結び方をする事は、

「娘が食べるものに困らず豊かに暮らせるように」

という願いが込められているのです。


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(帯一つにも親心が込められている)



成人式には「ふくら雀」を背中に見ることも出来るわけです。


我が子の幸せを願う親の気持ちは変わらずといった所でしょうか。



「雀」にとっては大変な季節


私たちはふっくらとまるい「雀」を見て、

どこか心が癒やされる気がします。

しかしながら「雀」にとっては、
冬は大変厳しい季節です。


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(雪の中の「雀」)



冬になるとこれまであった食べ物がなくなります。

・小虫など
・果実
・草の種

「雀」たちはわずかに残った餌を求めて、
日々の寒さに耐えながら過ごしているのです。


その姿に私たちは「かわいい」などと思ってしまいます。

しかしそれは野鳥への興味の証です。


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(「かわいい」…と思ってしまいます)


野鳥たちはそうした厳しい環境で過ごしているのだと、
知ることがまずは必要なのです。

ベランダに現れた隣人である「雀」たちの声に、
耳を傾けるのも良いでしょう。



晴れた日には…


冬の晴れ間に、

「チュンチュン」

と声が聞こえたら…


近くの屋根に「ふくらすずめ」の姿を見ることが出来るかも知れません。


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(精一杯生きている「雀」たち)



その姿に癒されるもよし、
そっと見守りましょう。


彼らもまた古くから人里で暮らしてきた隣人なのです。



少しでも身近な野鳥に興味を持って頂ければ幸いです。




よつくまがお届けいたしました˚*・.。 ꕤ
(2024.1 加筆修正)




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