地面を歩いて集団で餌を探す



こんにちは.(。・ω・)ノ゙
四つ葉のくまさんことよつくまです
本日もよろしくお願い致します。


身近にいるのだけれど、
余り生態を知らない野鳥もおります。


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画像はイメージ フリー画像です
(都市部でも公園でも出会えます)



野鳥とは?

野鳥(やちょう)とは、家禽やペットなどの人に飼われるものを除いた鳥の総称。

(ウィキペディアより)



身近な野鳥について詳しくなりましょう。
意外と近くに住んでいるのです。

その鳴き声や生態などを書いていこうと思います。


本日の野鳥は「ムクドリ」です。


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(単体ならばかわいい野鳥です)



時に大群で被害をもたらす…「害鳥」と呼ばれて


「スズメ」より大きくて、
「鳩」よりは小さいです。

少しずんぐりむっくりした身体で黄色いくちばし。

地上をのこのこと歩く数匹の群れ…それが「ムクドリ」です。


大きさを例える「ものさし鳥」の一つです。


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(チャームポイントは黄色いくちばし)



「ムクドリ」 = 「害鳥」


というイメージが定着してしまった悲しい野鳥でもあります。


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(彼らも自然の一部なのですが)



基本的に「群れ」を作って行動する性質があり、

「ねぐら」と言われる場所では、
「ムクドリ」の大群が深刻な鳥害を起こします。


・騒音問題
・フンなどによる衛生問題
・作物などを食べる食害問題


mukudori

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(「群れ」が大きいほど深刻な被害が)



実は単体を見るとそれなりにかわいい野鳥です。

餌を探して草むらを歩く姿はちょっとほっこりします。



比較的大きな鳴き声


「ムクドリ」は比較的大きな声で鳴きます。

「キュルルル」
「キャルルル」


と鳴きます。


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(繁殖期には甘えた声を出します)



一羽二羽が鳴いたところで問題になりませんが、
これが何百となると話が違います。

上述の騒音問題に繋がるのです。


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(「騒音問題」はその方にとって大きな問題)



特に「ねぐら」と言われる街路樹の近隣では、
その声に悩まされる方も多いでしょう。

「ムクドリ」としては、
主に仲間とのコミュニケーションのために鳴いているのですが…



地上ではウォーキング…「コロニー」を形成する


【ムクドリの生態】


「ムクドリ」は地上をウォーキングで移動します。

「セキレイ」のように早歩きでは無く、のこのこと歩くイメージです。


野鳥は基本常に餌を探しています。


時折地面にくちばしを刺し、虫や種子などを食べます。

数匹単位で歩きながら捕食する様子が見られます。


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(「ムクドリ」の群れ)



「ムクドリ」は「コロニー」を形成し集団で行動します。
また「ねぐら」と言われる眠る場所を持ちます。

駅の街路樹など「ねぐら」となった樹には大量の「ムクドリ」が眠りに来ます。



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(「ハヤブサ」は住宅街にも生息する)



「ハヤブサ」などの「猛禽類」にとって「ムクドリ」はちょうどよい獲物です。
集団で眠ることで少しでも危険を減らそうとしているわけです。

「ムクドリ」が生き残るために選択した方法。
これが私達の生活圏とかぶってしまったために起こっているのが「鳥害」です。


地上で見ることは稀ですが、

・ハヤブサ
・タカ

などの「猛禽類」は都市部にも生活しているのです。

※生息数は激減しています



昔の日本では「益鳥」であった「ムクドリ」


「ムクドリ」はもともと開けた畑などの土地を好みます。
深い山林では生きていけないのです。

畑の害虫を食べてくれる「益鳥」として「ムクドリ」と人間は共存してきました。


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(人と近い存在であった「ムクドリ」たち)



「ムクドリ」のためにあえて収穫物を少し残し(果実など)
それを食べた「ムクドリ」のフンにより畑が育つという関係性だったのです。


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(田畑の減少のイメージ)



時代は流れ…

開発や農村の高齢化により田畑が減少しました。

「ムクドリ」たちは山林に行けないため、市街地へ活路を見出しました。



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(農業を辞める「廃農」も多い)



結果として現在の状況があるわけですが、
「ムクドリ」は生きるために生活する場所を変えざるを得なかったわけです…。


生活環境の悪化から都心部では「猛禽類」が激減しています。
「ムクドリ」の数は増える一方…なんとも皮肉な話です。


生態系のバランスが崩れているのです。


「鹿」の異常繁殖、
「猪」の農作物被害なども大きく見れば同じ事です。



力強い「環境適応能力」を持つ


「ムクドリ」は野鳥として環境に適応する力が強い鳥です。

都市部の生活に馴染む事ができ、
どんな場所でも巣として使用します。

古民家の雨戸受けなどに「ムクドリ」が営巣したというのはよく聞く話です。


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(古い家によく見られる「雨戸受け」)



この問題は、

・実際に被害を受けている方
・農作物を荒らされている方

にとっては死活問題です。


「綺麗事」を言っていられない状況でもあります。


現状はいたちごっこが続き、
本当の意味での対策は見えてきていません。



現代に生きる、

「鷹匠」 

の仕事がこの「ムクドリ」や「カラス」の被害に対応することなのです。


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(自治体が「鷹匠」に依頼をするケースも多い)



いつかこの「ムクドリ」が再び「益鳥」としてかわいがられる日が来るのでしょうか?

・山林の開発
・農村の過疎化
・エネルギー問題
・人口の集中化
・空き家問題(営巣・犯罪・火災)

etc…


複雑な問題が絡んでいる事象なのです。


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画像はイメージ フリー画像です
(都心でも「空き家」は増加傾向)



少なくとも公園などで見かける姿は愛らしく。
害もない野鳥です。

せめてその時くらいは温かい目で見てあげたいものです。



都心部でも見られる野鳥たちはまだたくさんいます。
機会があればまたご紹介します。



よつくまがお届けいたしました˚*・.。 ꕤ
(2024.4 加筆修正)



『参考文献』
野鳥観察ハンディ図鑑「新・山野の鳥」改訂版
見る読むわかる野鳥図鑑



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