大人が見ると視点が変わる…難しい童話



こんにちは(ρ゚∩゚) グスン
四つ葉のくまさんことよつくまです
本日もよろしくお願い致します。


古くから人間と信頼関係を築き、
共に過ごしてきたツバメたち。

当たり前に見てきたツバメ。
見られることは当たり前じゃないところまで来ているのです。


ツバメは児童文学などにも登場しています。


本日はそんなツバメについてのお話。
「ツバメが登場する物語」をお届けししたいと思います。


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画像はイメージ フリー画像です
(表紙にもツバメの姿)



有名な児童文学「幸福な王子」


ツバメが登場する物語で外すことが出来ない作品が一つあります。

アイルランドのオスカー・ワイルド氏の児童文学、

「幸福な王子」

です。


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画像はイメージ フリー画像です
(ツバメは動けない王子の手伝いをします)


この作品は本気で泣いてしまうかもしれません。

しかしそれだけでは無い深さがある作品です。


以下にあらすじを簡単に記します。



「幸福な王子」 あらすじ



ある街の柱の上に「幸福の王子」と呼ばれる像が立っていた。

若くして亡くなった美しい王子の姿をかたどった像で、
両目にはサファイア、腰の剣にはルビー、
身体には金箔が貼られた立派なものだった。

自慢の像であったが街の人の知らないことがあった。
それは亡くなった王子の魂が鉛の心臓に宿っていたことだった。


たまたま南への旅の途中に像に立ち寄ったツバメ。
すると大粒の涙が落ちてくる。

「動けない私の代わりに不幸な人々に私の宝石を渡してほしい」…と。


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画像はイメージ フリー画像です
(ツバメは宝石を運びます)


ツバメは渡り(南への)を諦めて、王子の手伝いをした。

宝石の目が亡くなった王子は目がみえない…
ツバメは王子の代わりに目となり街の色々な場所を飛び、王子に伝えた。


宝石がなくなった王子は

「ではこの体の金箔を剥がして届けてくれ」と言う。

ツバメはそのとおり苦しんでいる人へ金箔を届けた。


そして冬が訪れ…
王子はみすぼらしい姿になり、ツバメは寒さで弱っていった。

ツバメは最後の力を振り絞り王子にお別れのキスをする。


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画像はイメージ フリー画像です
(王子とお別れのキス…)


そしてツバメは王子の足元で力尽きてしまう。
ツバメの死を知った王子の悲しみは深く鉛の心臓は音を立てて割れてしまった…。


事もあろうに街の人間は…

「何だこのみすぼらしい像は」

と王子の銅像を溶かしてしまう。


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画像はイメージ フリー画像です
(人は恐ろしいもの…)


だが鉛の心臓だけは溶け残り、心臓とツバメの亡骸は打ち捨てられてしまう。



天から見ていた神さまは天使にこう言う、

「この世で最も尊いものを持ってきなさい」

天使は地上に降りて捨てられた王子の心臓とツバメの亡骸を持っていった。


神さまは天使を褒め、
王子とツバメは幸せに天界で暮らすことになった。




自己犠牲と愚かさと無知でいること…


ツバメは渡りをあきらめた時点で実は死が確定しているのです。
寒くなったら死んでしまうのですから…。

・人間の欲と愚かさ…
・無知の恐ろしさ…
・自己犠牲の精神とそれを許容するか否か…

とてもむずかしいお話なので心に残り続けるのです。


dokushojosei

画像はイメージ フリー画像です
(タブレットでなく本で読むのも良いでしょう)


実は児童文学の絵本と大人が読む本では捉え方が大きく変わる作品でもあります。

双方を読み比べるのも良いかもしれません。


一度手に取られてはいかがでしょうか?



私達の友人ツバメ


ツバメは古くから人間と共に生きる道を選んだ野鳥です。

そしてツバメが危機に陥っていることも改めて伝えたいと思います。

・古くからの隣人であるツバメ
・春を連れてくるツバメ
・幸運のシンボルであるツバメ


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画像はイメージ フリー画像です
(殆どの間空中で過ごします)


尾の長いあのシルエットを見かけたら是非温かい目で見守りましょう。


彼らは古くから「私達の友人」であったのです。




よつくまがお届けいたしました˚*・.。 ꕤ
(2023.5 加筆修正)




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