お料理からお菓子作りまで…最古の「スパイス」のひとつ
こんにちは(*^・ェ・)ノ
四つ葉のくまさんことよつくまです🍎
本日もよろしくお願いいたします。
「世界四大スパイス」と言われる香辛料をご存知ですか?
・胡椒
・ナツメグ
・クローブ
・シナモン
世界を変えたとも言われる「スパイス」のお話です。

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(「スパイス」は数多くの種類がある)
「アップルパイ」の風味としてもおなじみの「スパイス」です。
実は複数種ある「シナモン」
謎の多い「スパイス」でもあります。
本日は、
「シナモン」についてのお話です。

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(スティック状がおなじみです)
「世界四大スパイス」のひとつ 「シナモン」
「シナモン」は「世界四大スパイス」の一つと言われています。
【「シナモン」の基本情報】
・インド、スリランカ、ミャンマー等原産
・クスノキ科
・ニッケイ属
・別名 桂皮、ニッキ

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(内樹皮を乾燥させたものが「シナモン」)
「シナモン」は実や花などではなく「樹木の内樹皮」です。
樹皮を叩いて落とし内側の「内樹皮」を乾燥させたものが「シナモン」です。

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(外の樹皮の内側にある「内樹皮」のイメージ)
樹木は硬い外側の樹皮と「内樹皮」により守られています。
「内樹皮」は乾燥させることによりスティック状に丸まると言われます。

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(「シナニッケイ」と思われるイメージ)
そちらをそのままの状態で、
または削ってパウダー状にして使用します。
世界最古の「スパイス」の一つ 複数種存在する
【シナモンの歴史】
世界最古の「スパイス」と呼ばれ紀元前4000年にはもう利用されていたとのこと。
(その利用方法は後述)

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(「古代エジプト」のイメージ)
記述として残っているのは紀元前2600年頃と言われています。
【複数種存在する】
実は「シナモン」は複数種存在しています。
スリランカ産 ⇒ セイロンシナモン
インドやミャンマー産 ⇒ カシア(シナニッケイ)
に分類されます。

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(左が「シナモン」 右が「カシア」)
その形状や風味も結構変わるそうです。
セイロンシナモン ⇒ 高級で繊細
カシア ⇒ 安価で強い芳香(「クマリン」含有が多い)
と言われております。
※「クマリン」については後述します
「カシア」についてギリシャでの最初の記録は紀元前7世紀頃です。
日本に残る記録では8世紀頃が最も古いものです。
「正倉院」に奉納された記録があるとのことです。
樹木として日本に入ってきたのはずっと後…江戸時代のことでした。

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(現代の「ニッキ飴」のイメージ)
漢方などで生薬として用いられるときは「桂皮(けいひ)」
日本では「ニッキ」とも呼びます。
「ニッキ」で有名なのは日本のお菓子である「八ツ橋」です。

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(写真は「生八ツ橋」のイメージ)
※「ニッキ」について
厳密には「シナモン」と別種又は部位の違いがあるとされる場合もあります
謎多き「スパイス」…農作業労働者の給金10ヶ月分
「シナモン」はとても謎の多い「スパイス」です。
そもそも「スリランカシナモン」と「カシア」(シナニッケイ)が混同されており、
正確な情報が伝わりにくかったのが原因と言われています。

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(記録も混同されている可能性が高い)
例に漏れず大変高価なものでした。
ローマの時代「シナモン」327g(1ポンド)
が300デナリウス(貨幣単位)
で取引をされていました。
当時の農作業労働者「10ヶ月分」の金額に当たります。
いかに貴重だったかが伺えます。

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(10ヶ月働いて「シナモン」1ポンドです)
実は中世の終わりまで西洋では「シナモン」の産地が謎であり、
交易でしか入手できないものでした。
「シナモン」を集める巨大な「シナモン鳥」なる存在が噂される程に…
眉唾ものの話ではあります。

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(写真はヴェネチアのイメージ)
これにはイタリアの「ヴェネツィア商人」たちが、
香辛料市場を独占していたことも影響があるそうです。
つまり独占のために産地を明かさなかったのです。

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(航海の歴史は「スパイス」の歴史でもある)
後に地中海にてオスマン帝国などの台頭で、
ヨーロッパからアジアへと貿易が広がって行きました。
1500年代にはスペイン、ポルトガル、オランダと競合していくことになるのです。

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(歴史の背景には必ず「行商人」)
「スパイス」の歴史は常に…
・独占専売
・外貨獲得
・他国との争い
の歴史でもあります。
古代エジプトで「ミイラ」の生成に用いられた歴史
「シナモン」は古代エジプトで「ミイラ」の生成に使われていたという話があります。
これは「シナモン」の持つ防腐作用によるものです。
(※諸説あります)

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(偉大な王の復活を願っていた)
【ミイラ(木乃伊)】
王族などの遺体を防腐処理して、
魂が再び宿るようにとの願いを込めて作られた。
多くの「ミイラ」が作成され、未だに未発見のものも存在する。

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(棺に「ミイラ」として埋葬される)
「ミイラ」作成には他にも
・クミン
・マジョラム
・アニス
そして「世界4大スパイス」の「クローブ」も使われていたと記録されています。

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(「丁子」とも呼ばれる「クローブ」)
特に「カシア」に多いと言われる毒性
「カシア」(シナニッケイ)に多いといわれておる「クマリン」という物質。
こちらが大量摂取による毒性を持つと言われています。

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(「カシア」は「クマリン」含有量が多め)
大量摂取により肝機能に障害を引き起こす報告がなされています。
ただ通常の利用では上限を超えないと思われます。
※市販品による一例
・生八ツ橋30個以上
・シナモンクッキー150枚以上

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(一度に30個も食べることはまずありません)
例えば手作りで「カシア」をふんだんに使用した「シナモンロール」などを作成すると、
許容量を超える可能性があります。
特に持病をお持ちの方は気をつけて使用することをおすすめします。

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(一瓶を一度に使うようなケースは少ない)
「セイロンシナモン」は「クマリン」含有量が少ないためにまず問題無しと言われております。
メーカーごとに原材料が異なります。
不安な方は確認してから使用しましょう。
◆「クマリン」の毒性についてまとめた内閣府のページはこちら
◆「S&B」様の「セイロンシナモン」と「カシア」のページはこちら
甘くスパイシーな香り…代わりのない「スパイス」です
今でもお料理やお菓子作りには欠かせない「スパイス」の一つです。
飲み物にも多用され、コーヒーや紅茶に添えられます。
インドの「チャイ」と呼ばれる飲み物には「シナモン」が必須です。

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(「チャイ」のイメージ)
ご存知の通り「りんご」との相性が抜群です。
「アップルパイ」にはなくてはならない「スパイス」です。

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(「シナモン」の無い「アップルパイ」は味気ない)
一時期大ブームになった「シナモンロール」はかなり強い「シナモン」の芳香を楽しめます。

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(「コーヒー」との相性もバッチリ)
甘さとスパイシーさを兼ね備えた「スパイス」です。
産地が謎の「スパイス」
大体は国や商人がその影に暗躍していたというのが答えのようです。
よつくまがお届けいたしました˚*・.。 ꕤ
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