同じ「鑑賞」でも異なる言葉
こんにちは(。・ω・)ノ゙
四つ葉のくまさんことよつくまです

本日もよろしくお願いいたします。
「紅葉狩り(もみじがり)」

画像はいつかの「紅葉」
(美しい秋の1ページ)
秋の風物詩の一つです。
「紅葉」を見に行くことを「紅葉狩り」といいます。
「紅葉」を持って返るわけではないのに疑問を感じます。
本日は「紅葉狩り」に関する素朴な疑問のお話です。

画像はイメージ いつかの「紅葉」
(赤く色づく「紅葉」の葉)
同じ「鑑賞」でも…違う言葉
普段何気なく使っているので、
気にもしない方も多いと思います。
何かを「鑑賞」する。
つまり見に行くことを「◯◯見」と言います。

画像はイメージ フリー画像です
(「お月見」のイメージ)
「桜」を見に行くことは「お花見」です。
「月」を見ることは 「お月見」です。
では何故「紅葉」は「紅葉狩り」なのでしょう。

画像はイメージ いつかの紅葉
(徐々に深まっていく秋)
そこには昔からの慣習と、
貴族たちの行動に関係がありました。

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(「平安時代」のイメージ)
「狩り」という言葉の本来の意味
「狩猟」という言葉があるように、
「狩り」
という言葉には、
山野にて何かの対象を捉え持ち帰ることを指します。

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(人ははるか昔から「狩猟」をしてきた)
昔の日本では山に入って「何かしら」をを持ち帰る行為。
あるいは「採取」してくるという行為を「狩り」と言いました。

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(「きのこ狩り」は専門知識のある方と)
例えば、
・きのこ狩り
・山菜狩り(採りとも)
・ぶどう狩り
などがいい例でしょうか。

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(熟した「栗の実」のイメージ)
「栗」などは落ちてるものを拾うので、
・栗拾い
と言います。
しかし「紅葉」は眺めるものです。
掘り起こして持ち帰る「何かしら」ではありません。
なぜ「狩り」の文字を当てるのでしょうか?
由来は貴族の昔の風習にあり
現代のように観賞用の草木が販売されていなかった昔。
貴族たちは季節を感じる草木を求めて山に入りました。

画像はイメージ いつかの紅葉
(季節を感じるものを手元に置きたい)
貴族たちは山に入っては、
実際に枝ぶりのよい「紅葉」の枝を折り持ち帰ったのです。
そして屋敷(自宅)で鑑賞しました。
これが「紅葉狩り」の由来と言われています。

画像はイメージ フリー画像です
(枝ぶりのよい紅葉を求めた)
鑑賞目的ではありましたが、
実際に山に入って「何かしら」を持ち帰ったわけです。
「狩り」の定義とも一致しています。
園芸店などない時代です。
こうして貴族たちはこぞって季節の演出をしていたと考えられます。
桜も昔は「桜狩り」だった?
実は「桜」も「お花見」とは言いませんでした。
もちろん「桜」の枝も山から持ち帰り鑑賞していたのです。
ですから昔は「お花見」でなく「桜狩り」でした。

画像はイメージ いつかの桜
(「桜」の枝を折る事は絶対に禁止です)
貴族たちは季節の演出をするために、
多くの時間と人を割いていたのです。
「美しいものは手元に置きたい」
「季節感を味わいたい」
現代の感覚に通ずるものがあります。

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(季節を大切にすることは悪いことではない)
美しいものであるため、
「献上」
されたこともあったのでしょう。

画像はイメージ フリー画像です
(場合によっては「出世」を左右したかも…)
現代では「マナー違反」では済まない場合も
時代は変わり現在は、
山にあるものを何でも持ち帰るのはいけません。
「マナー違反」どころか、「犯罪」になる恐れもあります。
かならずルールを守りましょう。

画像はイメージ フリー画像です
(「マナー悪化」が危惧される昨今)
山には所有者がおり、そこにあるものには所有権があります。
国が管理していれば国有林です。
美しいものを手元に置きたい気持ちはわかります…が、
「そこにあるから美しくいられる」
そういうものもたくさんあるのです。

画像はイメージ いつかの紅葉
(その場所にあるから美しいものも)
「オーバーツーリズム」が問題とされる昨今。
訪れる先の状況にも配慮することが肝要です。

画像はイメージ フリー画像です
(取るのは写真だけにとどめましょう)
自分の「映え」を優先するあまり、
ルールやマナーをおろそかにしないように心がけましょう。
よつくまがお届けいたしました˚*・.。 ꕤ
(2024.10 加筆修正)
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コメント
コメント一覧 (1)
いつまでも子どもたちに受け継がれるよう
これ以上豊かな日本の美が壊されることがありませんようにと願います
よつくま
が
しました